恋愛依存症

 恋愛依存症という言葉が広まったのは、1975年にスタントン・ピールとアーチー・ブロドスキーが出した『Love and Addiction』という本がきっかけだと言われています。彼らはその中で、あるタイプの恋愛は、依存症の一形態として認められ得ること、そして、特に深刻なケースでは、そのような恋愛が、依存性のある薬物の使用よりも大きな危険をはらんでいることを示唆したのです。


恋愛依存症の特徴

以下に、恋愛依存症の主な特徴をあげしてみます。あなたはいくつ当てはまるでしょうか?

1.「あの人がいなければ私は何もできない」と思ったことがある
2.「あの人なしでは、私は生きていけない」と思ったことがある
3.寂しさのあまり、つい好きでもない人とデートをしたり、性的な関係を持ってしまったりしたことがある
4.「私の力であの人を変えてみせる!」と思ったことがある
5.多くの友人から「別れた方がいいよ」と言われているのに、どうしても別れられない
6.「あの人の愛が手に入らないのなら、何か思いきったことをしてやろう」と思った(または、実際に行動した/そうすると脅した)ことがある
7.友人に「あなたの彼(彼女)ってひどい人だね」と言われたくないがために、彼(彼女)の話題が出るのを必死で避けようとしたり、彼(彼女)のために、必死で弁解したりしていることがある
8.性行為をしている瞬間だけが、唯一愛を感じられるときである
9.自分が追いかけるのはいいが、追いかけてくる相手には全く魅力を感じない
10.あっという間に恋に落ちるが、冷めるのもまた、あっという間である
11.特定の人、もしくは誰からであってもいいから、「愛されている」という実感が持てないと、自分の存在価値が全て消え去っていくように感じる
12.「別れる、別れない」で3ヵ月以上もめている
13.尽くすのはいつも自分で、本当のところ、それに見合った愛は相手からは得られていないと思う
14.自分の人生を素晴らしいものに変えてくれる誰かが、いつかきっと現れると思う
15.誰かに恋をすると、それが生活の全てになり、他のことはどうでもよくなってしまう
16.自分さえ我慢すれば、この愛はきっとうまくいくと思う
17.愛すれば愛するほど、同時に憎しみも大きくなっていくことが多い
18.「けんか→性行為→仲直り」というパターンが多い
19.誰かから必要とされればされるほど、生きがいが感じられる
20.性行為の後、罪悪感に悩まされることが多い
21.自分は欠点ばかりの人間だが、彼(彼女)といるときだけは、それを忘れることができると感じる
21.性行為の後、途端に相手の存在を煩わしく感じるようになる
22.恋愛が3ヵ月以上続いためしがない
23.「なんで自分ばかりがこんなに苦労しなければいけないのか?」と1人で嘆くことが多い

 上記の特徴に5つ以上当てはまった人は、「恋愛依存症の傾向(または恋愛依存症に陥りやすい潜在的な傾向)」がかなり強く、3つ以上であれば、やや強いと言うことができるでしょう。ただし、全ての答えが「ノー」でない限り、あなたにも恋愛依存症に陥る危険性は十分にあるものと考えておきましょう。


恋愛依存の4タイプ

恋愛依存症の定義や用語使用については、未だに明確でなく統一されていないのが現状ですが、大まかに整理をすると、以下の4タイプに分けることができます。
それぞれの項目を選択するとそれぞれの項目が展開します。

 共依存を理解するために、まず、アルコール依存症者と、その周りの人たちとの関係を考えてみましょう。たとえば、夫・妻・息子という3人家族がいて、夫がアルコール依存症者だったとします。その場合、夫が原因となる、妻・息子への悪影響には、どのようなものが考えられるでしょうか。よくあるパターンとしては、酒を飲むと暴れ出し、暴力をふるう(身体的暴力)、仕事をサボったりすぐにやめたりするために、生活費がもらえない(経済的暴力)、夫や父親として当然与えるべき愛情を家族に与えなかったり、子どもとの関わりを放棄したりする(ネグレクト・精神的暴力・虐待)などがあります。このようにして、周りにいる人たちは、何らかの被害を受けるのです。

 たとえ、離婚などで物理的に離れても、精神的な傷は長期間にわたって残ることになり、特にそれが子どもの場合、その傷は一生尾を引くことも珍しくありませんン。一家族からアルコール依存症者が出ると、その影響は、少なくとも三世代にわたると考える研究者もいるほどです。この場合、誰が悪者なのかは非常に分わかりやすいと思います。悪いのはアルコール依存症者であって、周囲の人や自分自身を害しながらも、お酒をやめることができない、その人自身が問題なのです。

 ですが、ここでいったん立ち止まって考えてみましょう。とにかくお酒を飲み続け、飲んでいないときもアルコールのことばかり考えている人が、いったいどうやって1人で生活してゆけるのでしょう。仕事をまともにこなすことができないのに、どこから酒代や生活費を調達しているのでしょう。掃除・洗濯・食事の用意などの日常的なことは、いったい誰が行なっているのでしょう。もうお分かりですね。アルコール依存症者の周りには、その人がアルコール依存症であることを可能にさせている人がいるのです。

 アルコール依存症の夫は、1日中家でお酒ばかりを飲んでいます。仕方がないからと、妻が働きに出て家計を支えます。夫がシラフのときに、妻が「お願いだから、お酒をやめて働いて」と懇願すると、夫は「分かった。そうするよ」と言い、一時的にその願いを受け入れます。しかし、仕事から帰ってくればいつもどおり酔っ払っていて、「酒を買って来い!」と怒鳴り散らします。怖いですし、お酒が入りさえすればおとなしくなるので、妻は「今日だけは従おう」とお酒を買いに行きます。そして翌朝、また「お願いだから…」というやり取りを繰り返すのです。もし妻が、夫の面倒を一切放棄したらどうなるでしょうか。夫はお酒を飲み続けることができなくなるはずです。つまりこの場合、妻も、アルコール依存症者からの依存を許しているということになるのです。

 もう少し踏み込んで考えてみましょう。妻は、夫がお酒をやめることを本当に望んでいるでしょうか。もし、本当にやめてほしいのだとしたら、なぜお酒を飲ませるのでしょうか。こんなに苦しい状態なのに、別れようとしないのはなぜでしょうか。どうして改善に向けた行動を何も起こさないのでしょうか。「愛しているから」「かわいそうだから」「怖いから」「私さえ我慢すればいいから」など、妻は必死で説明してくれるかもしれません。しかし実は、妻も夫に依存しているのです。「依存している」という言葉を、「必要としている」という言葉に置き換えてみると分かりやすいかもしれません。アルコール依存症者だけが周囲の人に依存しているのではなく、互いに「依存し合っている関係」こそが、共依存なのです。

 共依存関係にある人は、まるで「親と子」のような関係で固定化されています。先ほどのケースでは、妻が面倒をみてあげる「親」で、夫は面倒をみてもらう「子ども」です。2人はこの関係で安定しているのです。共依存関係の2人は、このパターンが心地いいというよりも、このパターンでなければ精神的な安定が得られない状態になっています。もしも、夫が奇跡的にお酒をやめるようなことになったら、この安定した関係は崩れてしまいます。そうなると、信じられないかもしれませんが、妻は、途端に夫に興味を失ってしまうか、もしくは夫が再びアルコール依存に陥るようしむけてしまいます。「あなた、最近頑張っているから、たまには好きなだけお酒を飲みましょうよ」ということを言うケースもあるのです。何とかして昔の安定した関係を取り戻そうと、妻の中にある無意識の強い欲求がそうさせるのでしょう。

 これらのことは、恋愛関係にも当てはまります。はたから見たら「加害者」と「被害者」であっても、心の奥底では、お互いがそれぞれその立場(加害者と被害者)であることを必要としているのです。まず、この関係性に気づくことが、回復の第一歩となります。


共依存のタイプ

以下に、共依存的な恋愛の主な特徴をあげてみます。それぞれの項目で3つ以上当てはまる場合は、その傾向が強いと言うことができます。あなたはいくつ当てはまりまるでしょうか?

  
「必要とされる」ことを必要とする

1.手紙・電話・メールなどが来ないと、ひどく落ち込んでしまう。もしくは、電話をする約束をしたわけでもないのに、相手から電話が来ないと「なんでかけてこないんだ!」と憤りを覚える
2.「自分が相手のことを好きかどうか」よりも「相手が自分のことを好きかどうか」の方に重きを置く
3.「好き」「愛している」「あなたが必要だ」などの台詞に非常に弱い
4.「いつか相手は自分を必要としなくなり、どこかへ去っていくのではないか」というような、漠然とした不安に襲われることがある
5.何かと頼み事をされると嬉しくなってしまう
6.相手の悩みや問題が解決されていくのを見ると、表面的には喜んでいるようでも、内心ではがっかりしていることがある
7.孤独に弱く、常に誰かと一緒にいないと不安になってしまう

 この項目に多く当てはまる人は、相手が自分を必要としているということが分かれば、大きな充実感や安心感を覚えます。自分の存在価値が証明されたかのように感じるからです。逆に、相手が自分を必要としているという手がかりがないと、激しく落ち込んでしまいます。自分の存在価値が証明されず、無価値であるかのように感じられるからです。つまり、自分の存在価値が他人次第になってしまっているのです。


  
「救済者」になりたがる

1.「こうした方がいい、ああした方がいい」と、つい人にアドバイスをしてしまう
2.相手が悩んでいるのを見ると、内心嬉しくなってしまう
3.人の世話を焼いているときに、一番の充実感を覚える
4.頼まれたわけでもないのに、相手の悩み事に対して、「自分が何とかしてあげなくては」という使命感に駆られる
5.「この人を助けてあげられるのは自分しかいない」と思うことがある
6.自分がしたアドバイスに対して、相手が実行してくれなかったり、感謝してくれなかったりすると、がっかりしたり憤りを覚えたりする
7.「救うべき人(悩んでいる人)」や「自分のアドバイスを聞いてくれる人」が周りにいないと、退屈さや虚しさを感じてしまう

 この項目に多く当てはまる人は、悩んでいる人や困っている人を、自分の力で救いたいという強い衝動に駆られます。「このようなことは全くない」という人はほとんどいないと思いますが、このタイプの人は、その欲求が並はずれて強いのです。「人助けをすることはいいことだ」というレベルではなく、「人助けをしていないと心の安定が保てない」というレベルなのです。相手を救うことができたときは、とてつもない快感を覚えますが、救うことができなかったときは激しく落ち込みます。恋愛相手としても「問題を抱えた人」を選ぶことが多い傾向があります。理由はもちろん、「救いがいがある」からです。

  
相手を放っておけない

1.悩んでいる人や困っている状況にある人を見ると、その人のことが気になって仕方がない
2.相手の問題を自分の問題として捉えてしまう
3.他人の問題に深入りしてしまうことが多い
4.自分のことよりも、他の人のことを考えているときの方が多い
5.「あの人は自分がいなければダメになってしまう」と考えたことがある
6.相手がどうすべきなのかを知っているのは、相手よりも自分の方だと思うことがある
7.相手が今どんな状況にいるか、今日1日どんなことをしていたのかなどが、気になって仕方がない

 この項目に多く当てはまる人は、一見、他利心が強いようにも思えます。しかし実は、「相手を放っておけない」というのは「相手をコントロールせずにはいられない」ということでもあるのです。「相手がこれからどうやって生きていくかも、自分が決めなくてはならない」と思い込んでいるのです。これらの支配は、決して成功することはありません。努力し続けた後、蓋を開けてみれば、支配しようとした自分自身が、相手に振り回されていただけという結果になっていたりします。この傾向が強い人は、1週間でいいので、一度、相手に口出しせずに、ただ見守るということをしてみてください。きっと、自分自身が不安でたまらなくなってしまうのではないかと思います。

  
自分を常に後回しにする

1.相手の些細な言動や行動を、いちいち気にしてしまう
2.相手がつまらなさそうにしていたり、機嫌が悪そうにしていたりすると、すぐに「自分のせいだ」と感じてしまう
3.「どうすれば相手を喜ばせることができるか」ということばかり考えてしまう
4.楽しいことをしたり、幸せな気分でいたりすると、ふと罪悪感が頭をよぎることが少なくない
5.「自分さえ我慢すればいい」という気持ちから、言いたいことややりたいことを我慢したり、波風を立てまいとしていることが多い
6.褒められると、やっきになって否定したり、居心地悪く感じてしまったりする
7.人前では、自分の本音を隠したり、演技をしてしまったりすることが多い

 この項目に多く当てはまる人は、自分の幸せに罪の意識を持っていることが多く、他の人を幸せにすることができたときのみ「特例」として幸せを感じることが許されます。自分のことを無価値な人間だと思い込んでしまっているため、お互いに譲り合うといったことができず、強迫的に、自分よりも相手のことを優先させてしまうのです。

  
現実を見つめることができない

1.多くの友人から「別れた方がいい」と言われているのに、なかなか別れることができない
2.相手をかばって、周囲に嘘をつくことがある
3.相手に何か問題があることに気づいても、「たいしたことではない」と自分に言い聞かせてしまう
4.辛さや苦しみがあっても、「愛しているから仕方がない」などと我慢してしまう
5.本当の彼(彼女)を分かってあげられるのは自分だけだと思う
6.「今は辛いけど、そのうちきっと物事はいい方向に進み出すはずだ」と、根拠もないのに思い込もうとする
7.自分がもっと努力をすれば、事態はきっとよくなっていくと思う

 この項目に多く当てはまる人には、次の3つのポイントがあります。1つ目は「否定」です。問題を指摘されても、「そんなことはない」という否定の発言を繰り返します。2つ目は「合理化」です。何か問題があったとしても、最もらしい理由づけをして、何とか納得しようとします。3つ目は「非現実的な期待感」です。何らかの偶然や奇跡の力で、物事がいい方向に進むはずだという、根拠のない期待感を持っています。


回復方法

 共依存からの回復はとても大変です。共依存は、心の中にある無意識の領域に書き込まれたプログラムであるため、自分がそうであると気づくことも、どうしてそうなったのかを知ることも難しいからです。共依存を根本から回復させることは、時間も労力もかかる大変な作業ですが、次にあげる3つの言葉を頭に入れて、自分自身と戦うための武器にしていただければと思います。

  
1.安定

家庭の中で身につけてきた人との関わり方のパターン、自分が唯一知っていて慣れ親しんできた生き方というものがあります。その生き方をしているとき、あなたは最も「安定」できるのです。はたから見ると「どうして?」と思われるような恋愛でも、あなたにとっては、一番安心できる愛の形なのです。その安心を求めて、本当は自から辛い恋を望んでいませんか?このことを認めるのは、とても辛く苦しいことですが、そこから全てが始まります。


  
2.再挑戦

過去にやり残してきた仕事をやり遂げるために、似たタイプの相手を選んでしまうことがあります。たとえば、母親を救えなかった人は、母のようなかわいそうな女性を、アルコール依存症の父親を持った人は、同じくアルコール依存症の男性を選ぶなどです。それをやり遂げようとしている人たちは、決して叶わぬことに挑戦し続けているということになります。このことに気づけたなら、また一歩、新しい段階に進むことができるでしょう。


  
3.アッパーリミット

「アッパーリミット」とは、肯定的なエネルギーの増加を制限する心の作用のことを言います。簡単に言うと、「耐えることができる幸福の上限」ということです。共依存症者は、このアッパーリミットが低いと考えられています。「幸せは長くは続かない」といって自分からその幸せを壊してしまったり、「どうせいつかは恋人に捨てられるんだから、こっちから捨ててやろう」と思ったりしてしまうことはないでしょうか。「なぜ自分は幸せを信じられないのか」「なぜ幸せであってはいけないのか」を考えてみましょう。あなたは幸せになっていいのです。「私は幸せになっていい」と、何度も自分自身に言い聞かせてあげてください。幸せになることを自分自身で許してあげられるようになることが、とても大切なステップになります。


 

参考資料

『共依存』については、ACその他のカテゴリーにも掲載がございます。そちらも合わせてご参照ください。
≫ACの『共依存』ページへ

「回避依存」の特徴には、恋人との親密な関係を避けるというもがあります。愛情に満ちた心休まる温かい関係を、意図的・非意図的に避けてしまうのです。回避依存を理解するためには、「壁」を思い浮かべると分かりやすいかもしれません。私たちは、自分と他の人との間に、心理的な境界線である心の壁をつくっています。壁には個人差があり、高いものや低いもの、硬いものや柔らかいものと、人それぞれで異なります。私たちは普段、壁の高さや硬さをうまく調整することで人間関係を進めていきます。ところが、回避依存症の場合、その壁は、あまりに高くあまりに硬いのです。反対に、共依存の場合は、その壁はあまりにもろく、自分とパートナーとの『境界線』が曖昧になってしまっているのが特徴です。回避依存症の人も共依存症の人も、適度な「壁」をつくることができずに辛い思いをしてしまうという意味では、共通していると言うことができるでしょう。


回避依存の特徴

  
回避依存の4タイプ

回避依存は、以下の4つのタイプに分けることができます。

1.独裁者(支配か服従かの権力関係)
2.搾取者(損か得かの利害関係)
3.ナルシスト(相手をものとして扱う関係)
4.脱走者(あくまで他人としてパートナーと結びつく関係)

これらの傾向は、恋愛だけではなく、家族や友人などあらゆる人間関係の中に現れます。


  
独裁者

1.何でも自分の思いどおりにいかないと気が済まない
2.「ああしろ、こうしろ」と、命令口調が多い(「こうした方がいい」というアドバイス形になっていることもある)
3.彼(彼女)の意見や行動を少しでも否定するようなことを言うと、急に怒ったり黙り込んだりする
4.「お前はダメな人間だ」というような意味の発言をすることが多い
5.あなたの行動に、常に監視の目を光らせている
6.あなたが何か新しいことを始めようとすると、「やめた方がいいよ」と、行動を起こさせまいとする
7.「オレ(私)の言うことを聞かないと、後で大変なことになるからね」というような意味の発言をすることが多い
8.身体的暴力、または精神的暴力(人格を否定するような発言など)をすることがある
9.何に対しても、どんなときでも、自分が正しいと思っているようだ
10.何をするにも相手の「許可」が必要だ

 この項目に多く当てはまる人は、常に「正しいのは自分、間違っているのは相手」と信じ込んでいます。独裁者タイプには2つの暴力的な言動があります。1つは「身体的暴力」、もう1つは「精神的暴力」です。とにかく、相手を自分の思いどおりにコントロールしなくては気が済まないのです。

  
搾取者

1.人にはあれこれと要求してくるのに、こちらからの要求には耳を貸そうとしない
2.頼み事をしてくるときだけは、急に優しくなる
3.(あなた自身について)「自分は利用されているだけなのかも…」と不安に思うことがある
4.要求を受け入れたときの優しさと、断わったときの怒りや不機嫌さのギャップが、驚くほど大きい
5.こちらが要求を受け入れるまで、しつこくねちねちと責め続けてくる
6.「子どもっぽいわがままさ」が強いと感じる

 この項目に多く当てはまる人は、「利用すること」に最大の価値を置きます。こちらがどんなに頑張って要求を受け入れたとしても、決して終わることはなく、次々とまた新しい要求が突きつけられます。しかも、要求を受け入れた見返りというものはほとんどありません。「こちら側が要求をのむのが当然」という形になってしまうのです。

  
ナルシスト

1.「少年っぽい」ところがある
2.ちょっとしたきっかけで、手の平を返したように冷たくなることがある
3.意識的なのか無意識なのかは分からないが、人の気持ちを傷つけるようなことを平気で言う
4.「理想」へのこだわりが強いように見える
5.ナイーブである
6.人の話を聞くよりも、自分の話をすることを好む
7.「自分は特別な人間だ」というような発言をすることが多い
8.「彼(彼女)の好み」から少しでもはずれたことをすると、不満を言ったり不機嫌になったりする
9.自分を褒めてくれる人には甘いが、少しでも批判したり、欠点を指摘したりする人には、徹底的に攻撃しようとする

この項目に多く当てはまる人は、「自分は特別な人間である」という感覚が先に立ち、「相手も同様に特別な存在である」ということを認めることができません。物事が自分中心に進まないと気が済まないのです。
どんな人でも、恋愛には理想がありますが、このタイプは、その理想が非常に高く、柔軟性に欠けてしまっているのが特徴です。また、相手が自分の思ったとおりにしないと、激しく非難する傾向もあるため、時に、自分を捨ててでも相手に合わせなくてはならなくなります。その結果、強迫観念や苦労ばかりを背負わされてしまうことになってしまいます。

  
脱走者

1.「束縛」を過剰に嫌がる
2.何かを要求すると、「わがままだ」というような反応が返ってくることが多い
3.「自由でいたい」という意味の発言をすることが多い
4.普段(あなたと一緒ではないとき)どんなことをしているかを教えたがらない
5.1人でいることが好きなようだ
6.あなたが近づこうとすればするほど、相手が遠くに離れていってしまうような気がする
7.深刻な問題や悩みについて話そうとすると、話題を変えようとしたり、「面倒だ」というそぶりを見せたり、嫌な顔をしたりする

この項目に多く当てはまる人は、自由の求め方や束縛の嫌い方が人一倍強い傾向があります。束縛や自由の喪失を過剰に恐れており、あらゆるものが「喪失の証拠」に思えてしまうのです。「明日会わない?」と言われるだけでも、自由がなくなる気がしてしまうのです。そのため、突然別れを言い出されることも多く見られます。


回復方法

もし、あなたが回避依存症で、そこから抜け出したいと考えているなら、最も大切なのは、「行動を変えてみる」ということです。口で言うのは簡単でも、実際に行動に移すのはとても大変です。だからこそ、行動を変えていく必要があるのです。まずは、このことを意識するところから始めてみてみましょう。時間はかかりますが、焦らず少しずつ変えていきましょう。

もし、あなたが回避依存症者のパートナーだった場合、次の5項目について考えてみてください。そして、別れるのか、このまま我慢するのか、改善のために努力をするのかを決断されてください。

  
1.いつものパターンでいいのか?

パートナーと、いつも同じことを繰り返していませんか?「今、自分は本当に幸せ?」と心に問いかけてみてください。答えは簡単には出せないかもしれませんが、このことを考えるときに最も大切なのは、「いつかきっと変わってくれる」とか、「たいした問題じゃない」と、合理化をしてしまわないことです。辛いかもしれませんが、現実を見つめて自分の気持ちに正直になってみましょう。


  
2.どうして惹きつけられるのか?

「どうして自分が辛くなるような相手を選んでしまうのか…」そこには必ず理由があります。どうして惹きつけられるのかを、ゆっくり考えてみましょう。ここでは、自分のことをしっかりと認識し、自分自身の進みたい道を選ぶことが大切です。あなたは、あなた自分の意志で今の状況にいます。逆を言うと、あなたの意志さえあれば、いつでも環境を変えることができるのです。


  
3.まず変わるべきなのは、「相手」なのか「自分」なのか?

「相手さえ変わってくれれば」「相手のここが治れば」といって、その人にすがりつこうとするのは、非常にきつい言い方をすると、「言い訳」でしかありません。すがりつきに気づけたら、自分にも問題の責任の一端があるということが認識されるでしょう。
決してあなたが悪いと言っているわけではありません。ただ、相手の思いどおりに動いてしまうことで、相手も自分の行動に疑問を持たずに済んでしまうのです。「あなたの行動パターンが変えれば、2人の関係も変わっていく」ということを意識してみてください。


  
4.自分を苦しめたいのか、それとも幸せにしたいのか?

自分をいじめているとしか思えない状況に身を置いて、辛い恋愛をしている人は、意外と多いものです。でも、人はみな幸せになっていいのです。怒鳴り散らさないでほしい、恐怖に怯えたくない、搾取されたくない、行動を規制されたくない、優しく愛情を持って接してもらいたいと願うのは、人として幸せに暮らすための当然の権利です。あなたは、このような当たり前の権利を、自ら放棄してはいないでしょうか。


  
5.どこまでなら許せるか?

相手に対して、どこまでなら許せるかという具体的な基準と、それができなかったときの対応を、明確に設定しましょう。そして、設定以上に重要なのが、いざそうなったときには、必ず実行に移すということです。
基準が守れず、許容範囲を超えてしまった場合は、一度別れるとか、この期間だけは距離を置くなど、2人のルールを決め、実際にそれを守るようにしましょう。「どうせ口だけだ」と思われないようにするためにも、明確な制限を定めてくことで、きちんと行動に移すことができます。これができれば、きっと今よりも状態が悪化することはないでしょう。


もし、あなたが共依存的傾向を持っていた場合、ここで1つ注意点があります。
共依存の傾向にある人は、つい、自分の力で相手を変えようとしてしまいがちです。しかし、必要以上に同情してしまうと、せっかくの改善策が全く意味のないものになってしまい、相手も自分も、同じ苦しみを繰り返すことになりかねません。「相手を変えるのは相手自身にしかできないのだ」ということを忘れないようにし、常に「境界線」を意識するようにしてみてください。

ロマンチックな恋愛にのみ、非常に極端な形で引き寄せられてしまうことを、「ロマンス依存」と言います。恋愛をするうえで、「ロマンスの要素があるかないか」それが全てなのです。他の3タイプと比べると、相手を苦しめる度合いは、やや軽いと言うことができるかもしれません。しかし、実は最も数の多い、危険な依存症の1つとも言われています。


ロマンス依存の特徴

以下にロマンス依存の主な特徴をあげてみます。5個以上当てはまれば、ロマンス依存の傾向が強いと言うことができます。あなたには、次のような傾向はあるでしょうか?

1.友人の恋人を奪いたいと思った、もしくは実際に奪った経験がある
2.既に恋人がいる人や既婚者を好きになりやすい
3.自分に好意を寄せてくれている人には興味が持てない
4.自分が「追いかけている」うちはいいが、相手が自分のことを好きになった途端、興味を失ってしまう
5.不倫をしたことがある
6.社会的立場が違う人、全く知らない業種の人、外国人など、「自分とは違う世界にいる人」との恋愛に憧れる
7.人とは違った珍しい職業や肩書きの人に弱い
8.周囲や親の反対、倫理や法律的な問題など、「障害」が大きいほど逆に燃え上がる
9.一目惚れなど、あっという間に恋に落ちることが多い
10.短期間で相手に飽きてしまったり、急激に恋が冷めてしまったりする
11.相手の本当の姿を知って「裏切られた」ような気持ちになることが多い
12.生身の相手との恋よりも、映画やドラマ、小説などで恋を疑似体験している方が幸せを感じる
13.豪華なレストラン、夜景の見えるバー、突然のプレゼントなど、デートには必ず、何らかの「うっとりさせる」ような要素が含まれていなければならないと思う
14.「手の届かない人」を好きになることが多い
15.いわゆる「いい人」には全く興味が持てない
16.周りの人たちを見て、「つまらない恋愛をしているな」と思うことが多い
17.今の生活に退屈しており、いつか全く違う世界に行けたらと心密かに願っている
18.ミステリアスな雰囲気を持つ人に惹かれやすい
19.先が全く見えないような恋に憧れる


回復方法

ロマンス依存は、恋愛感情が一瞬で頂点まで駆け上がってしまう分、同様に、一瞬で駆け下りてきてしまいます。一歩ずつ時間をかけて登っていけるようにし、恋愛をもっとゆっくりと楽しめるようにしていきましょう。 たとえば、毎日会っていたのを週1回に減らしてみるとか、会う時間を減らしてみるとか、空いた時間を自分の時間として使うようにしみるおいうのも効果的です。また、恋愛関係ではない「異性の友人」を増やすというのも1つの方法です。 ロマンス依存症の人は、単なる友だちでもすぐに恋愛に結びつけ、その後の交際を敬遠してしまう傾向があります。友だちとしての付き合いを重ねていくうちに、「異性との付き合いにはロマンス以外にも素晴らしい点がたくさんある」ということに気づけるようになっていきます。 表面的な関係ではなく、親友と呼べるような親密な関係が築くことができれば、さらに有効です。これは、「安らぎの恋愛」を身につけるためのステップでもあります。 ロマンス依存からの回復には、刺激・興奮と同様、安らぎにも等しい価値を見出せるようになることが最大の鍵となります。


「性行為せずにはいられない」と文字で書くと、淫乱な人を想像してしまうかもしれません。しかし、性依存というのは、アルコール依存症の人がアルコールを求めてさまよい続けている状態と何ら変わりません。性行為ができないと吐き気がする、立っていられない、何も考えられない、体が震えてくるといったことも起きるのです。


性依存の特徴

  

以下に、性依存の主な特徴をあげてみます。あなたには、次のような傾向はあるでしょうか?

1.性行為のためなら、たとえそれが嘘でも、平気で「愛している」と言うことができる
2.気分が落ち込むと、どうしようもなく性行為がしたくなる
3.性欲を感じているわけではないのに、性行為やマスターベーションをせずにはいられなくなることがある
4.性行為への衝動が高まると、自分自身を抑えることができなくなる
5.性犯罪を犯した、もしくはすんでのところで犯しそうになったことがある
6.性行為を終えた瞬間、罪悪感や自己嫌悪、後悔などの嫌な感情に襲われることが多い
7.性行為だけが、異性を求める唯一の動機になっている
8.性行為のためなら、ありとあらゆる手段を用いるし、どんな努力もいとわない
9.初めて、相手を性行為に持ち込めたとき、勝ち誇った感じや、「自分はたいした人間だ」という感覚を持つことがある
10.出会ったばかりの人と性的関係を持ってしまうことが多い
11.不特定多数の人と性的関係を持った経験がある
12.唯一、性行為をしているときだけ「安らぎ」を感じることができる
13.唯一、性行為をしているときだけ「生きている」という実感を得ることができる
14.唯一、性行為をしているときだけ「愛されている」という実感を得ることができる
15.性行為をする前や性行為をしているときは、相手のことを「愛している」と思えるが、終わった途端にその感情は消え去ってしまう
16.性に関して、誰も知らない自分だけの秘密が多い
17.性行為への衝動に駆られると、リスクやデメリットのことが綺麗さっぱり頭から抜け落ちてしまう
18.仕事のことなどでイライラしているとき、性行為によってそれを鎮めようとする
19.異性とのコミュニケーションが苦手で、性行為がほとんど唯一のコミュニケーションツールとなっている
20.ポルノ商品や風俗などに費やす金額が莫大で、生活を圧迫するほどになっている
21.性的なことが原因で、大きなトラブルに巻き込まれたことがある

これは、全く当てはまらないという人の方が少ないのかもしれません。当てはまる項目が多ければ多いほど、その傾向が強いということに違いはありませんが、「どれほどの程度か」が問題になってきます。当てはまるものがあったからと言って、安易に「性依存症」というレッテルを貼る必要はありません。あくまでも、参考情報として考えてください。


回復方法

まずは、自分が性依存症であると認識することが重要です。もし、性行為に関することが、自分の心や生活に悪影響を与えているということに気づけたら、周りの機関や専門家にサポートを求めましょう。カウンセリングに行ったり、性の問題を取り扱っているクリニックに行ったりし、援助者と一緒に考えたりすることも有効です。また、「SA(SexaholicsAnonymous)」という自助グループもありますので、そういったさまざまな選択肢があるということを覚えておきましょう。
これ以外にも、自分1人でできるものがあります。主なものを以下に3つあげてみます。

  
1.認知的再構成化

性行為に依存していることを否認したり、正当化したりするために、現実を歪めて認識してしまうことが多くあります。しかし、その傾向が強くなると、ますます性依存の症状から抜け出せず、深みにはまっていってしまいます。少しずつ、今持っている誤った考え方を見直していきましょう。たとえば、「バレなければいい」を「いつかはバレるし、今も自分や周囲を苦しめている」といった認識に置き変えていきます。普段から、こうした新しいパターンを意識するようにしていくと、少しずつ衝動を抑えていくことができていきます。時間をかけて、ゆっくり取り組んでいくことが大切です。


  
2.行動制限

衝動的な行動をいきなりやめるというのは、とても難しいことです。焦らず少しずつ、実際の衝動行為を減らしていきましょう。たとえば、「今日から1ヵ月間だけは、初めて会った人とは性行為をしない」「ポルノ商品は1ヵ月に1万円までにする」といった感じです。いきなり治そうとするのではなく、少しずつレベルを上げていけば、依存から抜け出した後に、もとに戻ってしまったり、より悪化してしまったりするリスクも減らすことができます。


  
3.危険な状況の認識と回避

危険な状況というのは、たとえば、不特定多数との乱交パーティーに参加すること、非合法的な風俗・ポルノ商品に手を出すこと、性犯罪に繋がりかねない状況に身を置くこと、見知らぬ人にいきなりついていってしまうことなどがあげられます。こういったものには、常に、性病・暴力・犯罪といった危険がはらんでいることを忘れないようにしましょう。危険性をしっかりと認識し、初めから回避していく必要があります。
もし、抑えようのない性行為への衝動に駆り立てられたとしても、これらの危険な状況は避け、とりあえずでいいので、より安全な方法を用いるようにしてください。



尚、各タイプの特徴や深層心理には、多少の、または、時に大きな違いはあるものの、「愛にとりつかれている」という点では、大きく共通する部分が存在しています。


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「誰にもわかってもらえない」、「心の傷が癒えない」、「自分を成長させていきたい」という想いを抱えている方をひとりひとりに合わせてサポートします。

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