アダルトチルドレン相談室

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スキゾタイパル・パーソナリティ障害

 妄想的で奇妙な考えに縛られやすく、人とのコミュニケーションにも支障をきたしているのが特徴です。人とのかかわりを好まず、ひとりの世界に浸りたがる性質をもっていますが、歪曲した認知や感覚、奇異な行動などが特徴としてみられます。たとえば、自分に魔術的な力や超能力、テレパシーがあると信じたり、偶然起きた出来事に特別な意味を感じたりします。予言、占い、霊能などに高い興味を示し、自分の直感や第六感を信じており、常に非現実の世界にいます。一時的に幻聴や幻覚にとらわれたりします。
 また、感情表現に乏しく、喜怒哀楽を表情に出しません。表現の仕方も変わっており、悲しい出来事を笑いながら話したり、楽しい話をつまらなそうに聞いたりしてしまいます。これは、感情の持ち方に障害があることで生じるものと考えられます。周囲の人からすると理解できないので付き合いにくい相手となります。なので、孤立しやすくなります。
 スキゾタイパル・パーソナリティ障害の人は、自分と他人や社会とわかり合えないと考えています。他人と一緒に楽しんだり、喜んだりすることがないので、自分が没入している精神世界は非常に強固で他人から干渉されることを嫌悪します。
 ただ、自分を隠しながら無理に周囲に合わせる事もあり、社交的に見える人が実はスキゾタイパル・パーソナリティ障害だったということもあります。このような場合は、本人がかなり無理をして周りと合わせているので、多大なストレスを抱えています。無理をしていることを周りが気づいてあげられず、本人も頑張り続けてしまうと、精神的に不安定になります。基本的に、集団の中や社会に身をおくことを好まないので、集団を離れ、孤立しているときのほうが気持ちが安定します。しかし、心のどこかでその現状に安心できないため、無理をして周囲に合わせているのです。

 

スキゾタイパル・パーソナリティ障害の回復

 まず、無理をしないようにしてください。自分がどのようなことでストレスを感じ、何がきっかけでバランスを崩しているのかを知ることが大切です。そして、そうした状態に陥らないように用心してください。周りに合わせるのではなく、自分が生きやすいように生きることが安定をもたらします。なので、無理をしていることに気がついたら、少しずつでも無理をしなくて良いように、自分の行動を見直してください。
 また、コミュニケーション能力が低い場合は、会話するときの視線の合わせ方や、相手の話を聞くときの相づちの打ち方などの基本的なコミュニケーションスキルを身につけて、人とかかわることに慣れると良いと思います。そのようなコミュニケーションスキルは周りの人がどう行っているのかを観察することで、参考になると思います。

 

回復のために周りの人ができること

 スキゾタイパル・パーソナリティ障害の人は、対人関係が苦手です。なので、無理に人とコミュニケーションをとらせようとしたり、本人が自分の世界に浸りたいのに無理に集団の活動に参加させようとすることは好ましくありません。本人が持っているもともとの気質を尊重してください。
 また、身近な人であっても、なかなか信頼関係を結ぶことができません。猜疑心や妄想があるために、人を信頼することが難しいのです。しかし、誰も信用できないままでは、本人の妄想的な考えはますます酷くなる可能性があるので、ごく身近にいる人たちがよき理解者となり、信頼される存在になることが理想的です。そうした人が一人でもいれば、他人が必ずしも自分を攻撃したり、否定したりする存在とは限らないと理解できるようになります。