アダルトチルドレン相談室

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強迫性パーソナリティ障害

 真面目で責任感があり、こだわりが強過ぎることが特徴です。人はルールを守って正しく生きなければならない、仕事はミスなく責任を持ってやらなければならない、物やお金は節約し大切にしなければならないというような規律や義務感に過度に縛られています。もちろん、適度に守ることは良いことです。強迫性パーソナリティ障害の人はこれを過度に行ってしまい、まったく融通がきかずに周囲の人と摩擦を生じやすいことが問題なのです。本人は、そのようにしか考えられずに自分が正しいと思っているので、他人にも自分と同じであることを強要してしまいます。
 また、計画、予定、慣例、規則、しきたりといった決められた手順や、やり方に強いこだわりをもっていますので、遊びに行ってもそのことを楽しむめずに予定通りに進んでいるかどうかばかりに気をとられてしまいます。なので、一緒に行った人はゆっくり楽しめずに窮屈な思いをしてしまいます。
 細かいことが非常に気になるので、細部を完璧にしようとして全体を見渡すことが不得意です。なので、試験勉強などをしていても前半部分は完璧だけど後半はまったく出来ていないということもよくあります。全体のことを考えながら、細かいところはほどほどにして次へ進むということができません。適当に手を抜いたり、期限に合わせて要領よくやるということが苦手です。仕事などでも、過重労働になりやすく、うつ病、心身症、過労死などが起きやすいタイプだとも言えます。
 義務感や責任感が人一倍強いため、人に迷惑をかけてはいけないと思い、人に頼ることを遠慮したり、過度に無理をしてしまうことがよくあります。

 

強迫性パーソナリティ障害の回復

 自分を縛っている固定観念から自由になる必要があります。自分を縛っているのは自分です。まずは、そのことを認識してください。自分が重大なことだと思っていることでも、本当は重大ではないことはよくあります。たとえば、仕事は自分がいないと絶対に回らないと考えているなら、一度仕事を休んでみてください。意外と仕事は回るものです。その他のこともたいていは何とかなるものです。こうでなければならないという人生はありません。人は自由なのです。一人の人間にやれることなんてほんのちょっとことでしかないのです。なので、一人で何でもしなければという義務に縛られなくて大丈夫なのです。そして、他人と自分は別です。なので、自分が正しいと思うことを他人に押し付けないようにしてください。それが人間関係を良くします。

 

回復のために周りの人ができること

 強迫性パーソナリティ障害の人は、無理強いをされることを嫌いますので、本人のやり方を尊重して下さい。アドバイスをするときは、本人のやり方を否定するのではなく、「そのやり方もいいけど、こうするのも結構いいよ」というように、もうひとつの選択肢として提示すると受け入れてもらいやすいです。それが否定されたとしても、無理強いはしないでください。正面からぶつかったり、上から物を言うのではなく、横に並んで智恵を貸すような関係が良いと思います。
 また、ひとつのことをやり始めると休むことなくやり続ける傾向があるので、無理をしすぎる前に気分の切り替えを行うようにアドバイスをしてあげてください。何か気分転換になることを一緒にやるのも効果的です。普段はまっているものとは違う体験をさせてみてください。最初は抵抗するかもしれませんが、良い気分転換になり感謝されると思います。ただ、気分転換に誘ったものにものめり込む可能性があるので、適度に楽しむように伝えてください。