アダルトチルドレン相談室

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演技性パーソナリティ障害

 外見や性的な魅力に重大な関心を持ち、他人から注目されることを必要としていることが特徴です。相手を自分の魅力で誘惑し、思いのままにコントロールしてさんざん貢がせたりして、利用します。でも、そういうことをさせても相手を愛することはありません。しかし、内面は脆く傷つきやすいので、表面的には明るく魅力的に振舞うのですが、急に塞ぎこんだり、空虚感に襲われたりします。また、とても依存的な傾向もあるので、絶えず誰かに頼ったり、取り巻きを必要とします。ただし、周囲の反応に依存しているので、期待している反応が返ってこないときはすぐに不機嫌になります。根本の部分に、「絶えず注目や関心を浴びていないと、自分は無価値になる」という思いを持っています。注目や賞賛を浴びることが、本人にとって生きているという実感を感じられることなのです。なので、注目されてないと感じたりすると、周りの人が驚くような行動をしたりします。注目を集めること自体が目的なので、自分の名誉を傷つけるようなことや、非難や嘲笑を受けたりしてしまうようなことさえも行ってしまいます。嘘だと簡単にばれるようなことを言ってしまったり、狂言自殺や被害者になったことを装ったりすることもしばしばあります。
 人生の満足度が注目や関心に左右されるので、他人の反応に依存してしまっています。なので、相手の反応や顔色にとても敏感な部分を持っています。特に、拒絶されることに敏感です。見かけはとても魅力的なのですが、内面は自信がなく不安定なことが多く、依存的で不安の強い部分があります。また、些細なことでも周りの賛同が必要なので、優柔不断なことも多いです。
 人目を引く外見も特徴なので、セクシーな雰囲気を持っていることが多く、外見やファッション、男らしさ女らしさというものにとても強いこだわりを持っています。そうした面で周囲の注目や賞賛を味わえなくなると、生きている実感が得られなくなり、人生がつまらなく思えてしまいます。相手からの反応欲しさに、誘惑するような行動に走ることもあります。
 また、外見に強いこだわりがあるので、体重や体型を過度に気にします。そのため摂食障害にもなりやすい傾向があります。

 

演技性パーソナリティ障害の回復

 外見や性的魅力を過度に重視しがちなところを、内面を磨き充実することを大切にして下さい。外見的な魅力というのは年齢を重ねると必ず衰えます。長い人生の中では内面的な魅力を充実させることの方が人としての魅力を感じる時間が長いです。教養、趣味、料理、園芸、スポーツ、家事など身近なことを楽しめるようになるとバランスがよくなります。身近なことにも人に注目されることとは違う喜びがあることを知ってください。日記をつけると自分との対話になるので回復には有効だと思います。また、演技性パーソナリティ障害の人は感覚的に優れているかわりに、論理的に考えることが苦手なので、論理的に物事を考える力を養うことが大切です。

 

回復のために周りの人ができること

 演技性パーソナリティ障害の人は、外見的な魅力を持っていて、洗練された言動で相手を操ろうとします。なので、恋人や配偶者はその言動に振り回されやすいです。まずは、このような言動に振り回されないことが大切です。また、過呼吸やさまざまな身体症状が出やすい傾向がありますが、大騒ぎせずに自分で対処していくことを教えていきましょう。そうして、そういうときに過剰にかまったりせずに、普段の生活の中で努力しているところを褒めて、きちんと見守っているということを感じてもらうことが大切です。