アダルトチルドレン相談室

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依存性パーソナリティ障害

 自分では何も出来ないという無力感と、他者への依存が特徴です。無力感から、他人を頼らなければ生きていけないという思い込みから、自分に低い評価して自分を犠牲にしてでも相手に合わせてしまいます。特に重要な意思決定の場面では決断することができず、他人に頼ろうとします。自己評価が低いので、自分を犠牲にするところから、人当たりもよく、「良い子」「いい人」として振る舞い、よく気がつくので、人に気に入られやすいといえます。しかし、それが原因で人にいいように利用されることもあります。
 依存性パーソナリティ障害は、2つのタイプに分けられます。ひとつは、受動的なタイプで、自立心や生活力がなく、相手の顔色をうかがいながら生きていて、その依存している相手がひどい事をしてもただ耐えるしかないと思っています。DVなどを受けているのはこのタイプの方が多いです。もうひとつは、能動的なタイプで、活動的で自立能力や生活力もありますが、自分ひとりでは生きていけないという思い込みに縛られて、ひどい相手を選び報われることがないのにひたすら相手に尽くすということをしてしまいます。ヒモにひっかかったり、新興宗教などにはまるのはこのタイプの方が多いです。また、アルコール依存症の家庭を支えているのもこのタイプが多いです。
 支配的な親のいいなりになって育った人や、過保護な親に世話をされて育った人に多いので、自分で何かを選択するということをさせてもらっていない場合が多く、自分で選択するという力が身についてません。なので、自分で何か決めないといけない場面でとても不安になります。

 

依存性パーソナリティ障害の回復

 失敗をしても良いので、自分で選択するという練習をしてください。人の意見や顔色ではなく、自分が望んでいることを大切にします。自分で何が好きかわからないと思うかもしれませんが、自分で選択するということを練習しない限り、自分の好きなものもずっとわからないままだと思います。いろいろなものを自分で選択するという経験を通して、自分の望むものが理解できるようになるのです。人に任せている限り、自分の人生を生きることはできません。自分で選択できるようになってくると、自分の行動にも自信が持てるようになってきます。

 

回復のために周りの人ができること

 周りの人は自分が恩恵を受けていることが多いので、サポートに回ることはほとんどないと思います。それよりも、利用していることにすら気づいていないことがほとんどだと思います。もし、仮に自分のパートナーが依存性パーソナリティ障害だと気づいて何とかしたいと思うのであれば、まずは自分の問題点を見直して欲しいです。自分が変わることで相手も変わります。そして、相手に自分の選択をさせるようにしてください。あなたが望んでいることと違うことを相手が選んでも、怒らずに受け入れる心が大切です。自分の思い通りに依存性パーソナリティ障害の人をコントロールしないことが自分と相手の回復にも繋がります。